サルボウガイとは?赤貝との違いは?

見てください!この赤貝の量!「赤貝」がスーパーで格安で売られていたから、たくさん買っちゃったよ~~!活赤貝なのに、お得すぎない!?良い買い物した!

ちょっ、ちょっと待ったー!!!

みなさん、この貝「赤貝ではありません!!!!!知っていましたか?赤貝という名でスーパーなどに売られていますが、これ実は赤貝ではないです。

赤貝と言えば、回転寿司でも1貫250~500円しますね?そうです。赤貝はみなさんご存じの通り「高級貝」です。

それが、スーパーで見つけたこの「赤貝」は40個ほど入って280円ですよ。赤貝なわけ無いではないか。あり得ない。

実はこの貝の本当の名前は「サルボウガイ(猿頬貝)」と言います!地域によっては本当に「赤貝」と呼ばれていますので、間違いではありません。何たってこの貝、赤貝に見た目がそっっっっくりなんです。

上の写真はどちらも「サルボウガイ」です。サルボウガイの中でも、大きい子と小さい子がいます。

お寿司のネタになる前の赤貝を見たことある人は、似てることが分かると思います。似てるのは見た目だけではないです。なんと味もそっくりなんです。

じゃあ何が違うの・・?

サルボウガイ(猿頬貝)

和名:さるぼうがい/サルボウガイ/猿頬貝

英名:Half-crenated ark

生態:赤貝と同じフネガイ科。大きさは2~4cmと赤貝と比較して小ぶり。

生息地:有明海、山陰、瀬戸内海などに生息。

旬:身が大きく美味しくなるのは、冬から春にかけての12~4月。

本当においしい「サルボウガイ」の食べ方

きっと日本では、このブログでしか知れない、本当に美味しいサルボウガイの食べ方を紹介します!

筆者はタイと日本のハーフなので、幼少期タイのシーフード店でよく食べていました。日本ではサルボウガイ全然見かけないなあ・・・食べたいなあ・・といつも思ってました。それが、なんととたまたまスーパーに並んでいたのです!

後で調べて分かりましたが、日本ではスーパーであまり出回らないようなのです。出回らない理由は、「地元で消費しちゃうから」「ほとんど缶詰になっちゃうから」とのこと。なので、みなさんがスーパーでよく見かける赤貝の缶詰は、実はサルボウガイが大半ということです。

下のようなやつです。あれは「サルボウガイ」なんです。実は!

話がそれちゃいましたが・・・・それでは、ツウ?の食べ方が直伝します!

準備するもの

・サルボウガイ
・食塩(大さじ2~3)
・大きめの鍋
・大きめのボウル
・大きめのザル
・ポリ袋(貝殻捨て用)

調理手順

赤貝をしっかり水で洗う(水道水を出しながら、ザルの上でお米を研ぐようにかき混ぜながら洗う)

結構汚れているので、しっかり何度も何度もかき混ぜて、丁寧に洗いましょう。ここが一番の頑張りどころなのです!(笑)

② ボウルに水と食塩大さじ1を入れて放置し、1~2時間砂抜きを行う

※ボウルに入りきらなかったので、お鍋で砂抜きしてますが火は付けてません

③ 砂抜き後、再度水道水で汚れと砂を洗い流す

砂や汚れが流れていくのがわかります。

④ お鍋に水とサルボウガイを入れ、食塩を大さじ2入れ強火にかける

⑤ 強火で5~10分程度煮る(沸騰直前くらいで止めます)

こちらが10分ほど茹でたお鍋の様子。アクがすごいですね・・・

⑥ お鍋を覗いて、貝のほとんどが開いていたら火を止めてザルにあげる

これくらいほとんどの貝が口を開いていればOKです。あとは盛り付けるだけ!

サルボウガイを実食!

茹で上がったサルボウガイをボウルに移します。大きいお皿でも大丈夫ですよ。横に殻入れとしてポリ袋を置いておくと、食べた後捨てるのが楽です!(おすすめ)

ここで!!!!!!!おすすめの食べ方を教えちゃいます。タイでは割と一般的?なサルボウガイの食べ方ですが、絶品です。おすすめです。

それがこの「ナンプラー」で食べる方法!!

ナンプラーは、アンチョビなどの魚で作った醤油です。とにかく匂いが独特なので、好き嫌いは分かれるかもしれません・・・・ですが、試してみる価値はあるほど絶品なんですよ。これ。

貝のむき方も説明しますね!貝の開いている口が見えるように持ちましょう。

貝の開いた口を、このように両手で左右に引っ張ります。割と簡単に殻を開けることができますよ。

片側の貝殻を外したら、身にナンプラーをつけて食べます!

うううううううううううう

うまいいいいいいいいいい!!!!

ほんとうにおいしすぎる。まさかこの美味しさが家で楽しめるなんて!味はもう、赤貝そのものです。目をつぶって食べたらワカラナイ。そのレベルで味は完全に赤貝ですよ!食感も赤貝そのもので、コリコリしています。

ナンプラーが苦手な方は、普通に醤油で食べてもおいしいですよ!

サルボウガイの中でも、体格差が結構あるので微妙な食感の違いも楽しめます。

全部剥いてみると・・・・

もはや天国。この量で280円ですからね。赤貝好きの庶民の味方ですね、サルボウガイさんは!!!

赤貝もですが、お寿司以外の食べ方と言えば、煮付けなど大半ですよね。でも実は、面倒な処理をしなくても茹でるだけでこんな新しい味が楽しめちゃうのです。ぜひぜひ、サルボウガイ食べてみてくださいね。スーパーで見かけたら「買う」の一択ですよ!

ネット通販では全然出回っていません。まさに幻の貝。どうしても食べたい方、小ぶりの赤貝でこのレシピを試すしかなさそう・・純粋にサルボウガイを楽しみたい方は、缶詰が一番手身近ですね!

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