f:id:chchkm:20180821183752j:image

上京してまずはじめに感じること

こんにちは。地方出身者のとりちゃんです。この記事では題名の通り、東京に来て、誰もが感じるであろう疑問について考えていきます。

地方から進学、就職、観光などで東京に上京してきた方は、一度は感じたことがあるはずです。

東京の人は冷たい。

なぜそのように感じてしまうのでしょうか?実は、筆者も上京した当時にそう感じた一人です。

"冷たい"と感じる行動はなに?

f:id:chchkm:20180821183839j:image

地方から上京したばかりのとき、心が折れそうになった出来事を例として挙げたいと思います。

渋谷でバスに乗ったときのことです。バス停は沢山の人でごった返していました。バスが到着すると、乗客は前ドアから乗車し始めたので、私も続いて乗車しました。

どんどん人が乗ってくるので、どの辺りに立てばいいんだ、、と色々不安になりながら進みました。その時でした。

お客様!お客様!料金前払い!!!

私はこの時、自分のことだと理解せずにバスの中央で立ったままでした。すると、運転手さんがマイクを付けたまま、満員バスの中でもう一度言いました。

あなた!あなただよ!お!金!

2度目の注意でやっと気付きました。(東京で暮らして6年目の今、思射返せば大変申し訳ない・・)私はすぐに運賃箱に行きましたが、ここでまたもや事件発生。

500円を機械に入れて、両替して、出てきた硬貨から、運賃を運賃箱に入れる。その作業を行おうとした時でした。

あのね、もう運賃支払ってるから!それおつり!

完全に「????」状態でした。どうやら、私の乗ったバスは前払い制。さらには現金支払いの場合、両替のタイミングで運賃も支払われている、ということのようです。(なんてハイテクなんだ!!)

今は地方にもこのようなバスが普及しているかもしれませんが、当時は東京に来て初めて見るバスでした。それが上京した初日で、疲れや不安もあったしで、私はとっても怖いと感じたことを覚えています。

さらに、その時の他の乗客の目。ものすごく冷たい目が、ものすごい数、こちらを見ていたんです。

・・・・と、まあ、このような体験をしたことで私は初めて東京冷たいと感じたのです。

では本当に、"東京の人は冷たい"?

f:id:chchkm:20180823095228j:image

東京に住み始めて6年。東京の人はなぜ冷たいと言われるのか?その場面を挙げていきます。

  • 電車の乗り換え方法を聞いたら、無視された。
  • 駅でぶつかった時に謝ったが、相手は何も言わずに歩いて行った。
  • 切符の買い方が分からず立っていると、後ろから舌打ちが聞こえた。
  • 店員さんがあまり話しかけてこない。
  • しゃがみ込んでても声をかけてこない。

などなど、友人や知り合いから良く言われることです。(上京したてのとき、私も感じました。)

これを読んでいる東京在住のみなさん。反抗したくなりますよね?分かります。

上記の意見に対してですが、「これって本当に相手(東京の人)だけが原因ですか?」ということなんですよ。

例えば、こうは考えられませんか?

◎電車の乗り換えを聞いたら、無視された。

→急いでいる方に聞いていませんか?

◎駅でぶつかった時に謝ったが、相手は何も言わずに歩いて行った。

→狭い場所や、人ごみの中ではないですか?

◎切符の買い方が分からず立っていると、後ろから舌打ちが聞こえた。

→邪魔にならない場所で事前に調べましたか?

◎店員さんがあまり話しかけてこない。

→2人以上で会話しながら、買い物してませんでしたか?

気を遣って話しかけない場合もあります。

東京には、やむを得ない事情がある。

f:id:chchkm:20180823102123j:image

上京して、東京で暮らして6年。思うことがあります。そう、東京は、沢山のやむを得ない事情で溢れているのです。

上の写真のように、毎朝通勤するだけでこの人ごみです。当たり前に人と人が衝突します。謝っていたらキリがないくらいに。

また、数分置きにくる電車も、一本逃すだけで人身事故に遭ったりして、長い時間拘束されます。そうならない為に、一本でも早く電車に乗りたいと思ってしまいます。

具合の悪そうな人、年配の方、席を譲ろうとしても、失礼な!要らない親切!と怒鳴られることもあります。

仕事終わりの満員電車は、立っているだけでも精一杯の辛さだったりします。ちょっとした親切から、ストーカーや窃盗、詐欺といったような、とんでもない事件に巻き込まれることもあります。

つまり、都会は都会なりの大変さがあるんです。冷たいと感じる言動の裏には、やむを得ない事情があります。

田舎だって、余計なお世話!と感じるぐらいの、ご近所付き合いや地域の距離感がありますよね。

東京には東京の、"お互い干渉しすぎない程度の距離感"が必要不可欠なんです。自分を守るために。

こう考えると、全く環境の違う地方と東京を比較すること自体が、"冷たい"という誤解とすれ違いを生んでいることが分かります。筆者は上京して6年経ちますが、親切な人が多いなと非常に感じます。

それでも、東京は冷たい!と感じたら。

f:id:chchkm:20180823175211j:image

東京の人が冷たいと感じてしまう理由、少しでも理解してもらえたでしょうか?

ただ、自分のことで精一杯な状況ならば、他人への態度が冷たくなって当たり前!という話ではありません。

自分が、嫌だな。冷たいな。不便だな。と感じた気持ちをいつまでも忘れないで下さい。そして、その気持ちを是非活かしてください。

その少しの心遣いで、この世界にいる誰かの"東京のイメージ"が変わるかもしれません。嫌な思いをしたあなただからこそ、変えることができますよ。

"思いやり"素晴らしい日本語ですね。思いやりを忘れず、人と接していける毎日が当たり前の世界になるといいですね。その一歩は、「東京の冷たさ」に憤りや疑問を持ったあなたからです。

おすすめの記事